昨年6月の新馬戦を快勝したカルロヴェローチェ(C)netkeiba.com
天国の祖母に勝利を届けるか。7日に死んだシーイズトウショウの孫、カルロヴェローチェ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が、白梅賞(3歳、1勝クラス、中京芝1600m)で2勝目を狙う。
シーイズトウショウは06年セントウルSなどJRA重賞5勝の名牝。繁殖としてもヴェルテックスやトウショウピストなどの活躍馬を送り出し、7日に繋養先の十勝軽種馬農業協同組合種馬所にて天国へと旅立った。23歳だった。
カルロヴェローチェはシーイズトウショウの初仔であるスサーナトウショウの産駒。昨年6月のデビュー戦では2着に2馬身差の快勝。2着は後にアイビーSを制するチャンスザローゼス、5着はホープフルSを制するドゥラエレーデだから、レースレベルも高かった。続く野路菊Sは2秒9差の最下位7着に終わったが、結果的に体調が整っていなかったよう。少なくとも、これが実力でないことは確かだ。
白梅賞は春の大舞台と結びつきが強いレースだ。昨年の覇者カワキタレブリーはNHKマイルCで3着。古くはスペシャルウィーク、ネオユニヴァース、エアメサイアなどが、ここをステップにクラシックを沸かせた。桜花賞2着の祖母の血を引くカルロヴェローチェも、しっかりと2勝目を手にして、春に弾みをつけたい。