昨年の葵Sで重賞初制覇したウインマーベル(ユーザー提供:ワラビさん)
酷量克服でスプリント路線の主役へ。昨年のスプリンターズSで2着だったウインマーベル(牡4、美浦・深山雅史厩舎)が、シルクロードS(4歳上、GIII、中京芝1200m)で始動。トップハンデの59kgを克服して重賞2勝目を狙う。
芝1200mでは9戦して3勝、2着3回、3着3回の複勝率100%。葵Sを制し、スプリンターズSでも首差2着の実績は、このメンバーでも一枚上だ。ただ、それだけに課せられた重量もトップハンデの59kg。この数字を見て驚いたファンも多かっただろう。
今年から負担重量は概ね1kg重くなった。日経新春杯のヴェルトライゼンデのように、59kgで重賞を勝つ馬も珍しくなくなるだろう。ただ、ダートよりも芝、そして距離が短いほど重量の影響が大きくなるのも事実。実際、芝1200m以下で59kg以上を背負った馬の成績は良くない。最後の勝利は06年淀短距離Sのギャラントアローで、その後は25連敗中。2着は7回あるが、もうひと押しが利かないのは重量の影響かもしれない。
芝1200m以下の重賞を59kg以上で勝てば、03年阪急杯のショウナンカンプ以来、19年ぶり。偉業達成で弾みをつけて、大目標の高松宮記念に向かいたい。