9日に佐賀記念JpnIIIが行われる佐賀競馬場。2年前のこのレースでダートグレード競走初騎乗となったのは飛田愛斗騎手です。2020年10月にデビューすると、地方競馬史上最速の268日で通算100勝を達成し、JRA・地方競馬の若手が競うヤングジョッキーズシリーズでは2021年に総合優勝を果たすなど大活躍。そんな飛田騎手にとって、佐賀競馬で年に2回のダートグレード競走はどんな存在なのでしょうか。
(取材・文:大恵陽子)
◆20歳のスーパーゴールデンルーキー「佐賀を応援して」◆
――飛田騎手とダートグレード競走と言えば、2021年のサマーチャンピオンJpnIIIでイメル(JRA栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗しました。コロナの影響で急遽の乗り替わりでしたが、レースを振り返ってどうでしたか?
飛田 ラプタスやコパノキッキングなど前に行く馬がいて、その2頭の間で下げるに下げられず2番手で運びました。そのため前半はそれなりのペースで行くことになりましたけど、それでも4着に粘るイメルはすごいなと感じました。
――ダートグレード競走でJRA馬に乗るのは初めてでしたが、乗り心地はどうでしたか?
飛田 上手く言葉に表せないんですけど、扶助を出した時の反応が良くて、ヒュッと動きました。
――軽四と高級車でアクセルを踏んだ時の加速が違うような感じですか!?
飛田 そうそう、そうです! 乗っていて気持ちよかったです。
――急遽の乗り替わりながら、そんな経験をしたら「ダートグレード競走を勝ちたい!」とより思いを強くしそうです。
飛田 ものすごくそう思うようになりました。レース当日の検量室などは普段とそんなに変わらないかな、と思うんですけど、ダートグレード競走に騎乗があると少し気持ちも違うかなと思います。
――佐賀競馬場では移転開設50周年を迎え、独自のおもてなし「うまてなし」を行っています。飛田騎手にとって「うまてなし」とは?
飛田 ファンの方が応援してくださっているので、それに応えるためにも勝ちたいなと思っています。馬は生き物でその日によって体調が全然違って、1番人気に支持してもらっても勝てないこともあるんですけど、全力で頑張っているので佐賀競馬場を応援してくれると嬉しいです。
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佐賀競馬場では2月9日、佐賀記念(JpnIII、ダート2000m)が行われます。昨年覇者のケイアイパープルが連覇を果たすのか、あるいはレパードS勝ちの4歳馬・カフジオクタゴンが勢いを見せるのか、はたまた……。年に2回の佐賀競馬場でのダートグレード競走は盛り上がること必至。どうぞご期待ください。
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