98年の宝塚記念を制したサイレンススズカ(ユーザー提供:ribapuruさん)
2月いっぱいで引退する橋田満調教師は、サンデーサイレンス産駒で90年代後半から00年代の中央競馬を引っ張った。
橋田師はJRA通算684勝のうち69勝、重賞は通算69勝のうち26勝をサンデー産駒で挙げた。これは藤沢和雄元調教師の32勝、池江泰郎元調教師の27勝に次ぐ数字だ。GIは7勝。98年には
サイレンススズカで宝塚記念、翌99年にはアドマイヤベガでダービーを制覇。他にも
アドマイヤグルーヴ、スズカマンボ、スズカフェニックスといったGI馬を手掛けた。
サイレンススズカはレース中の故障で後世に血を残すことができなかったが、
アドマイヤグルーヴが
ドゥラメンテ、スズカマンボが
メイショウマンボや
サンビスタなどの活躍馬を輩出。橋田師が育て上げたサンデーの血は着々と枝葉を広げている。橋田師が競馬界を去っても、その功績は決して色褪せることはない。