【リヤド(サウジアラビア)26日=吉村 達】日本馬初の快挙だ! 25日に行われたサウジカップ・G1(キングアブドゥルアジーズ競馬場)を
パンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作厩舎)が制し、世界最高の1賞賞金1000万ドル(約13億6000万円)を手に入れた。
サウジカップデーで日本馬が活躍できる要因の一つが開催時期だ。一年間を通して日本では大レースがコンスタントに行われる。一方、欧州は近年になってレース体系の整備などで認識が変わってきたとはいえ、2月はオフシーズンでサウジCに参戦はなかった。海外遠征のノウハウを着実に積み上げたJRA勢が、体調面においてより高いレベルで出走できている。
ダートに関しては米国やドバイとはまた違った質が挙げられる。キック
バックは少なめで
スピードが必要。現地取材では「芝馬でも、合えば十分に走れる馬場」という言葉を何度も聞いた。今回が初ダートだった
ジオグリフも4着と健闘。凱旋門賞が行われるパリロンシャン競馬場のような自然の地形を利用したものではなく、トラックコースであることも大きい。
また、4勝した昨年の結果を受けてジョッキーたちが自信を持って乗っている点も見逃せない。1351ターフス
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バスラットレオンで逃げ切り「
チームジャパン」に勢いをつけた坂井の積極的な姿勢が象徴的だった。(吉村 達)