前走の松籟Sを鮮やかに差し切ったゼーゲン(ユーザー提供:淳。さん)
阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)は関東馬にとって鬼門の一戦だ。
古くは58年のカツラシユウホウ、60年のヤマニンモアーなど、関東馬も気を吐いたが、87年のスダホークを最後に勝利から遠ざかっている。88年以降は延べ51頭が出走して、94年センゴクシルバー、03年コイントス、11年コスモメドウ、16年タンタアレグリアの2着が最高着順となっている。
今年はゼーゲン(牡8、美浦・堀宣行厩舎)とアケルナルスター(牡4、美浦・清水英克厩舎)が参戦を予定している。ゼーゲンは18年のセントライト記念10着以来、4年半ぶりの重賞チャレンジ。一気の相手強化となるが、前走で今回と同舞台の3勝クラスを制したように、条件は合っている。初コンビとなる武豊騎手の手綱さばきに期待したい。
アケルナルスターは3勝クラスからの格上挑戦。しかし、重賞でも21年ホープフルSが0秒5差の7着、昨年の弥生賞が0秒6差の8着だから、大きく崩れていない。自慢の末脚を武器に、少しでも上位に迫りたい。