3走前に小倉で初勝利を挙げたジューンオレンジ(ユーザー提供:だんさん)
フィリーズレビュー3着の
ジューンオレンジ(牝3、栗東・長谷川浩大厩舎)が桜花賞(3歳牝・GI・阪神芝1600m)でGI初制覇を目指す。
血統の後押しがある。曾祖母の
ツィンクルブライドは94年の桜花賞2着馬。大外一気の
オグリローマンにはハナ差屈したものの、12番人気の低評価に反発して波乱を呼んだ。穴気質は産駒にも受け継がれており、産駒の
ペールギュントは04年デイリー杯2歳Sを9番人気で勝利。07年高松宮記念では13番人気で2着に突っ込み、3連単54万円馬券の主役となった。
ジューンオレンジもこの母系らしい激走キャラだ。前走のフィリーズレビューでは11番人気ながら3着に突っ込み、桜花賞の優先出走権を獲得。決め手が一線級相手でも通用することを証明した。依然として出遅れ癖は課題だが、前向きに考えれば作戦を迷う必要がない。好位から粘り込んだ曾祖母とは対照的な直線勝負で、29年前の“再現”を狙う。