上位3着までにNHKマイルカップへの優先出走権が与えられるレースで、過去10年間でこのレースを
ステップに挑んだ馬は【2-1-2-46】。昨年、一昨年は先手を取った馬がそのまま逃げ切っているように、中山競馬場のマイルコース特有の先行力、立ち回りの上手さが求められるケースが続いている。今年は桜花賞への出走が叶えば人気になりそうな馬もいて、激しい一戦が予想される。
◎
ドルチェモアは昨年のJRA最優秀2歳牡馬。札幌競馬場の新馬戦はスローペースの逃げ切り勝ちで、サウジアラビアRCは離れた2番手からメンバー最速の上がりタイムでしっかりと前をとらえ、朝日杯FSでは抜群のレースセンスと立ち回りの上手さを示した。それぞれ異なるペースになった3戦を決して派手ではないが確実に勝ち上がってきた。中山競馬場は初出走だが、割り引く必要はないだろう。ここは本番を睨んでの一戦となるものの2歳王者として恥ずかしい競馬は出来ないはずだ。
〇
ルミノメテオールはチューリップ賞4着馬。好スタートから好位に収まったかのように見えたが、その後ポジションを取りに行こうとしてやや力んだ。最後、馬体を併せての追い比べから脱落してしまったのは、初めて経験する距離もあったと思うが、その影響も少ないはず。結果的に優先出走権獲得にはわずかに届かなかったが、能力のあるところを示した一戦となった。
▲
エエヤンは、今年に入ってから中山競馬場芝1600m戦を2連勝中。デビュー戦は出遅れて追い込んで3着で、2戦目は口を割りながら暴走気味に飛ばして最後は脚が上がってしまったが、年が明けた2戦は大人びたレースを見せている。
プレイアンドリアルの半弟で、母系をさかのぼれば
エフフォーリアや
ヒシアマゾンを送り出したケイティーズ系と母系も筋が通っている。ここは試金石の一戦だ。
△
モリアーナは
コスモス賞優勝馬で、阪神ジュベナイルフィリーズ2番人気。クイーンCは勝った
ハーパーと同タイムの3着だった。前走はスタートそのものは悪くなかったが行き足がつかずに後方に下がり、最後の直線で外に出されてからはよく伸びたが、わずかに届かず惜しい内容だった。その後、無理に出走権を取りに行かずに目標を切り替えた。
フェアリーS2着の△
メイクアスナッチも争覇圏内だろうし…新馬、ベゴニア賞の内容が良かった△
シャンパンカラーは距離短縮で見直したい。