一番時計をマークしたハートフル2021(右)、サパス2021(左)の併せ馬
 
 先週の宮崎に続き、JRA
ブリーズアップセールに向け、日高育成牧場で調教されている馬たちの育成馬展示会が11日に開催された。上場予定の59頭(牡31頭、牝28頭)が、午前9時から6班に分かれて比較展示に登場。その後、1600メートルトラックに移動し、4班に分かれ、2頭を除く57頭が騎乗供覧に向かった。
     昨年の日高組は、
リバーラがファンタジーSを逃げ切り、
クリスマス(函館2歳S)以来となる9年ぶりのJRA2歳重賞Vを飾った。他にも、
シルフィードレーヴは新馬を勝った後、小倉2歳Sで3着に健闘。
モンドプリュームは2勝し、ホープフルSに出走した。
     昨年の育成方針の良いところを継続するとともに、馴致の段階から速歩のドライビングに時間を掛け、人の指示に従順で、真っ直ぐ走ることができる馬を作ることを意識させてきた。その効果で、乗り始めからスムーズに調教が進んだ。また、例年行っている2列縦隊に加え、3列縦隊の集団調教を行い、より実戦に近い内容を取り入れた。騎乗供覧でも、2ハロンを14−14で走ることを意識したようだが、時計よりも馬の走法や出来をアピールする、
ブリーズアップ本来の併せ馬を行えた印象を受ける。
     その中で、一番時計をマークしたのは、内
ハートフル2021(牡、父
マクフィ)と外サパス2021(牡、父
キンシャサノキセキ)の併せ馬で、2Fを25秒6−12秒6。また、1Fの最高タイムを記録した併せ馬は、外
サクラベッシー2021(牡、父
ビーチパトロール)の2ハロン26秒0、1ハロン12秒1で、内
マンボビーン(牡、父
カリフォルニアクローム)に半馬身先着した。
     JRA
ブリーズアップセールは、中山競馬場で24日騎乗供覧、25日セリの日程で開催される。(競馬ライター)