前々走の障害未勝利を快勝したイロゴトシ(ユーザー提供:だんさん)
九州産馬の
イロゴトシ(牡6、栗東・牧田和弥厩舎)が中山グランドジャンプ(4歳上、J・GI、障害4250m)にチャレンジする。
イロゴトシは21年の北九州記念を制した
ヨカヨカと同じく、熊本県の本田土寿氏の生産馬。2歳夏に九州産限定の未勝利、同じくオープンのひまわり賞と連勝。4歳時に2勝クラスの揖斐川特別を制すると、3勝クラスでも勝ち負けを演じるなど、九州産の枠を超えた活躍を見せた。さらに今年から障害に転じ、2戦目の未勝利を勝ち上がると、続く前走のペガサスジャンプステークスでも勝った
ビレッジイーグルから0秒4差の3着に健闘。今回はその勝ち馬が上位人気の様相。ならば、
イロゴトシも十分に勝ち負け可能だろう。
九州産馬によるJRAのGI制覇となれば、史上初の偉業。同じく重賞制覇となれば、21年北九州記念の
ヨカヨカ以来、1年8カ月ぶりで、
グレード制が導入された84年以降では6頭目となる。九州の生産者の夢を背負い、幾多の同郷の先輩が跳ね返されてきた壁を飛び越えてほしい。
【九州産馬によるJRA重賞制覇】84年以降、カッコ内は産地
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コウエイロマン(鹿児島)…98年小倉3歳S
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テイエムチュラサン(鹿児島)…05年アイビスSD
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コウエイトライ(鹿児島)…06年&07年小倉サマージャンプ、06年&07年&08年&10年阪神ジャンプS、06年東京オータムジャンプ、10年新潟ジャンプS
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テイエムトッパズレ(鹿児島)…08年京都ジャンプS、09年京都ハイジャンプ、09年東京ハイジャンプ
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ヨカヨカ(熊本)…21年北九州記念
【九州産馬によるJRA・GIの5着以内】86年以降
08年中山大障害…3着
テイエムトッパズレ10年中山大障害…4着
テイエムトッパズレ11年中山グランドジャンプ…5着
テイエムトッパズレ20年阪神JF…5着
ヨカヨカ