重賞初挑戦となるジューンベロシティ(今年2月撮影、ユーザー提供:だまさん)
ロードカナロア産駒の
ジューンベロシティ(牡5、栗東・武英智厩舎)が、中山グランドジャンプ(4歳上、J・GI、障害4250m)にチャレンジする。
ジューンベロシティは昨秋から障害に転向。初戦は9着に敗れたものの、続く未勝利、オープンと連勝。前走の春麗ジャンプステークスでも0秒2差の2着に食い込むなど、ジャンパーとしての素質が開花している。注目すべきは近3戦が7番人気、9番人気、4番人気で、いずれも低評価に反発する好走だったこと。ならば、一気の相手強化で再び伏兵扱いとなる大一番でも、アッと驚く激走があっていい。
父
ロードカナロアにとっては偉業がかかる一戦となる。JRAの最短距離GIが1200mの高松宮記念とスプリンターズSなら、最長距離GIは4250mの中山グランドジャンプ。その両方を産駒が制した種牡馬は過去に2頭しかいない。
1頭目はサクラバクシンオーで、高松宮記念をショウナンカンプと
ビッグアーサー、中山グランドジャンプを
ブランディスが制覇。2頭目はクロフネで、高松宮記念を
カレンチャン、スプリンターズSを
スリープレスナイトと
カレンチャン、そして中山グランドジャンプを
アップトゥデイトが制している。
ロードカナロア産駒は高松宮記念を
ダノンスマッシュと
ファストフォースで既にクリア。中山グランドジャンプを勝てば、史上3頭目の最短距離GI&最長距離GIダブル制覇サイアーとなる。J・GIに産駒は初挑戦となるが“一発回答”を期待したい。