フローラSで重賞初制覇を目指すコイニョウボウ(昨年10月撮影、ユーザー提供:ワラビさん)
未勝利を勝ったばかりの超軽量馬コイニョウボウ(牝3、栗東・中尾秀正厩舎)がフローラステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を目指す。
コイニョウボウの曾祖母は88年に桜花賞、さらにはフローラSの前身の4歳牝馬特別を制したアラホウトク。デビューから11着、8着、5着と苦戦が続いたが、4戦目の前走でガラリ一変の初勝利。当時の馬体重は自身初めて400kgを切って398kgだったから、かなりの軽量馬といえる。
86年以降のJRAの重賞に限れば、400kg未満の馬は[3-8-7-146]の勝率2%、複勝率11%。勝利したのは87年関屋記念のクールハート(388kg)、92年阪神3歳牝馬Sのスエヒロジョウオー(390kg)、08年フィリーズレビューのマイネレーツェル(396kg)の3頭しかいない。15年ぶりとなるJRA重賞の軽量馬Vなるか。レースぶりはもちろん、当日の馬体重にも注目したい。
【JRA重賞における400kg未満の馬の3着以内】(00年以降)
・05年小倉2歳S・2着セントルイスガール(392kg)5番人気
・07年フェアリーS・3着マイネレーツェル(396kg)4番人気
・08年フィリーズレビュー・1着マイネレーツェル(396kg)11番人気
・09年ファルコンS・2着カツヨトワイニング(396kg)12番人気
・10年クイーンC・2着プリンセスメモリー(394kg)10番人気
・13年フラワーC・3着リラコサージュ(396kg)6番人気
・20年葵S・2着レジェーロ(398kg)11番人気