福島牝馬Sに出走予定のホウオウエミーズ(撮影:小金井邦祥)
ヴィクトリアマイルへのステップレースという役割があり、1着馬には優先出走権が与えられる。ローカルの牝馬限定戦らしく荒れやすいレースで、過去10回で3着以内に入った延べ30頭中、実に8頭は10番人気以下だった。
1.4歳馬に妙味なし
新潟開催だった21年を除く過去9回で、4歳馬は[2-4-1-43]で複勝率14.0%、複勝回収率34%と妙味が薄い。対して、5歳馬は[4-5-5-37]で複勝率27.5%、複勝回収率201%、6歳馬は[2-0-3-19]で複勝率20.8%の複勝回収率163%。
2.距離延長組は苦戦
過去9回で、前走からの距離延長となる馬は[0-0-4-30]で複勝率11.8%と苦戦傾向。同距離の中山牝馬S組が中心となる一戦だが、それ以外のローテーションから食い込んでくるとすれば、距離延長組より短縮組の方が好走の見込みが高い。
3.差しが決まる
昨年はアナザーリリックが16頭立ての4角9番手から、20年もフェアリーポルカが16頭立ての4角9番手から、19年はデンコウアンジュが10頭立ての4角6番手から、18年はキンショーユキヒメが12頭立ての4角9番手から、17年はウキヨノカゼが16頭立ての4角11番手から差し切って勝利した。近年は最後の直線で形勢が変わるケースがほとんど。
ホウオウエミーズは重賞で2度掲示板に載った実績があり、昨年のエリザベス女王杯でも7着と通用するだけの能力は持っている。追い込みタイプで展開に左右されやすいが、差しが決まりやすい今回なら一発があっても驚けない。