改修された京都競馬場(C)netkeiba.com
約2年半の大規模改修工事を終えた京都競馬場が、22日にグランドオープンする。ただ、コースレイアウトは4角外回りのカーブが緩やかになった程度で大きな変更はない。ならば、傾向は継続されるはず。そこで18年以降の全1500鞍を振り返って、使えるデータを探ってみた。
最初の
ターゲットは芝1200mだ。このコースは内枠有利の傾向が強く、多頭数なら尚更。16頭立て以上の全44鞍の枠順別成績を見ると、1枠が勝率10%、複勝率25%でともにトップ。一方、8枠は勝率5%、複勝率9%。3番人気以内に限れば[0-0-2-8]と大苦戦している。内目の枠から前々で運べる馬を軸に据え、外枠の差し馬は大きく割引。このスタンスを貫けば、好配当を次々に仕留められるはずだ。
続いては芝2400mの
ハービンジャー産駒だ。延べ26頭で[4-7-3-12]の勝率15%、複勝率54%。回収率は単勝で398%、複勝でも169%ある。19年の京都大賞典で11番人気の
ドレッドノータスが勝ったシーンを覚えているファンも多いだろう。伏兵の活躍も目立つので、出走していれば少なくともヒモには加えたい。
ダートでは1400mの松山弘平騎手に注目したい。117鞍で[19-10-10-78]の勝率16%、複勝率33%。これだけの騎乗数がありながら、単複ともに回収率がプラスというのが凄い。ただ、7&8枠では[1-1-1-32]と不振。1〜6枠を引いた場合のみ、積極的に買いたい。
もう1人、ダートでは1800mの岩田康誠騎手にも注意が必要だ。145鞍で[20-16-15-94]の勝率14%、複勝率35%。さらに継続騎乗時に限れば[12-4-5-29]の勝率24%、複勝率42%へと成績が跳ね上がる。6番人気や7番人気で勝ったこともあるので、人気薄でも必ずチェックしておきたい。
最後に一点、デビュー3年目以内の永島まなみ騎手や角田大河騎手、今村聖奈騎手は、初の京都競馬場でのレースとなる。この中から新たな“京都巧者”が登場する可能性もあるので注目したい。