「NHKマイルC・G1」(7日、東京)
某社の先輩が振り返ります。「あの時の吉村師は強気だったよね」。あの時とは、昨年の京王杯2歳S。正直、新馬戦は減量騎手起用が当たった印象があったが、吉村師は「重賞でもやれると思います」とキッパリ。10番人気での勝利には恐れ入りました。
次の朝日杯FSでも強気の姿勢を崩しませんでした。私的にはきゃしゃな馬体が気になっていましたが、師は「もっと小さい馬はいますからね。それに母系がノースヒルズさんの活躍している一族ですから」と意に介さず。馬の能力はもちろんのこと、母系に対する信頼度の高さを感じました。
母ピンクガーベラは未勝利に終わったものの、その全姉に
ブランボヌール、半弟に
ビアンフェ(ともにス
プリント重賞覇者)がおり、全弟の
エントシャイデンはマイルでも活躍。祖母ルシュクルの半弟には、15年新潟大賞典を制した
ダコールの名もあり、奥深さのあるファミリーです。
父はストームキャット系のディ
スクリートキャット。
スピード優先の配合ですが、母父ディープインパクトとのマッチング(牡馬で2頭だけ)では、マイル前後で活躍中の
ワールドバローズがおり、これからさらに需要が増えそうな予感。小柄な馬体に宿る、
スピード&底力に注目したいです。(デイリースポーツ・松浦孝司)