着々と調整を進めるレッドモンレーヴ(撮影・三好信也)
「安田記念・G1」(4日、東京)
レッドモンレーヴで京王杯SCを制し、厩舎初の重賞Vを飾った蛯名正義調教師(54)=美浦=が、今度は同馬とともに初のG1制覇に挑む。
管理馬のJRA・G1出走は今年のフェブラリーS(
テイエムサウスダン=14着)以来2度目。安田記念は騎手時代の99年にエアジハードで勝っているが、「(調教師の)今は自分が冷静にならないといけない立場。とにかく馬をいい状態に持っていくことだけを考えていく」と仕上げに徹する。
2走前のダービー卿CTでは出遅れが響いて7着。仕切り直しで挑んだ前走で優先出走権を獲得し、G1舞台に駒を進めてきた。「結果として、前走を使ったことで優先出走権が獲れた。ダービー卿を勝って安田記念に備えていたら、(賞金除外で)出られなかったかも」とケガの功名とも言える巡り合わせを強調する。
中2週だが調整は万全だ。「メンバーは強い。ただ、東京コースは合うし、マイルの方が競馬はしやすい」と期待する。騎手と調教師の双方で安田記念を勝てば、84年の
グレード制導入後では初の快挙だ。