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【マーメイドS】角田大河 素質馬シンシアウィッシュとの重賞挑戦に感謝 スマホ処分から今週復帰

2023年06月14日 06:00

 騎乗停止から復帰する角田河はシンシアウィッシュで重賞Vを狙う(撮影・石湯恒介)

 「マーメイドS・G3」(18日、阪神)

 スマホ不適切使用で1カ月間(5月13日〜6月11日)の騎乗停止処分を受けた角田大河騎手(20)=栗東・石橋=が今週から復帰する。18日阪神のマーメイドS(シンシアウィッシュ)、来週の宝塚記念(モズベッロ)といきなり大事な手綱を任された。同じく5騎手も実戦復帰。反省と感謝の思いを胸に心を込めて臨む。

 若手のホープがターフに戻ってくる。スマホの不適切使用で1カ月間の騎乗停止処分を受けた角田河。「復帰週からこんなにいい馬に乗せていただいて感謝しています。自分の情けない行動でたくさんの人にご迷惑をお掛けしました」と頭を下げた。「全員と言っていいほど、周りのジョッキーにもあらぬ疑いを掛けてしまいました。発言だけではなく行動で示せるように」と、いつも以上に気合を入れている。

 今週のマーメイドS、翌週の宝塚記念と、大舞台での騎乗依頼が早速舞い込んだ。今週コンビを組むシンシアウィッシュはレースでは初騎乗。それでも、普段の調教から綿密にコンタクトを取ってきた。「当日のテンションが鍵になる」と課題を挙げながらも、「乗り味やポテンシャルはいいモノを持っていると思います。チャンスはあります」と、格上挑戦でも重賞Vを意識できる素質馬だ。

 この1カ月は自らを見つめ直し、視野も広げた。「土日は必ず競馬を見ていました。いつも乗っている側だったので、第三者視点で見ることは少なかったですからね。パトロール映像を見ても“周りの人はこう見ているんだな”とか、いろんな考え方ができるようになりました」と、停滞することなく前進し続けてきた。感謝、反省-。さまざまな思いが交錯する復帰週。結果で示すほかない。

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