【宝塚記念】イクイノックス 3頭併せで驚異の瞬発力! 余裕の最先着 世界No.1の走りで上半期締めくくる 

2023年06月22日 06:00

 栗東CWで文句なしの走りを見せたイクイノックス(撮影・石湯恒介)

 「宝塚記念・G1」(25日、阪神)

 ファン投票1位に支持された昨年の年度代表馬イクイノックスは、栗東CWで3頭併せ。鋭い反応を示し、余裕の最先着で仕上がりの良さをアピールした。上半期を締めくくるドリームレースを制し、改めて古馬最強を誇示したい。春盾2着のディープボンドも和田竜を背に栗東CWで力強い走り。G1初戴冠に向けて好気配だ。

 さすがの瞬発力だ。朝一番の栗東CWに姿を現したイクイノックス。3頭縦列の真ん中で折り合い、迎えた直線は内がサスツルギ(3歳2勝クラス)、外にブレッシングレイン(6歳障害オープン)の間へとリードされた。そこからが圧巻だ。馬なりでギアチェンジすると、一瞬で抜け出してラスト1F11秒3。6F82秒4をマークし、前者に1馬身半、後者に半馬身差をつけて先着した。

 日々違うテーマを課しつつ、栗東滞在も3週目を迎えた。木村師は「ハイペースでなくても、馬の後ろでタイトな状況であっても、リズムを崩すことがないということ。道中たまった状態でゴールへ向かって伸び切る。真っすぐ前へ行くかというのがテーマ。それを確認できた」と追い切りの意図を説明する。

 順応性の高さはドバイでも証明済みだが、今回も違う環境に対応した。「週を追うごとに、日々のルーティンを理解して馬が予期できていて、集中力を妨げることがなくなってきている。エネルギーが前へ前へ、という変化を感じている」と、高い学習能力に頼もしさを覚えている。

 ロンジンワールドベストレースホースランキングで、その頂に立つ世界No.1ホースだ。「注目度の高い中で、重たくも感じますけど、それこそ“世界一幸せな調教師だな”というふうに、毎日を実感しながら仕事しているというのも同時にある」とトレーナーは強くうなずく。G14勝目へ-。その誇りにかけても王位は譲れない。

 ◆調教診断 栗東の環境に慣れるにつれて、負荷のかけ方に変化を与えてきた。美浦から移動して最初の追い切りは単走でソフトな内容だったが、2週目にはメンコを外して2頭併せ。さらに最終追いでは3頭併せから瞬時に2頭の間を割り、実戦を想定したような中身の濃さだった。ドバイ遠征の経験も生かし、新たな環境下でも力を発揮できるよう仕上げた感。まさに陣営が描いた通りと言っていいだろう。

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