◆第59回七夕賞・G3(7月9日、福島競馬場・芝2000メートル)
昨年3月から破竹の4連勝中の
バトルボーンが重賞初挑戦で一気にその壁も突破する。唯一の敗戦は新馬戦2着で、しかも相手はドバイ・ターフ2着の
ダノンベルーガという連対率100%の素質馬。ここまでしっかりとレース間隔を空け、今回が6戦目となる。林調教師は「一戦一戦頑張って走ってくれるタイプです」と常に反動を考慮し、大事に使ってきた。
美浦・Wコースの1週前追い切りでは、津村が新馬戦以来のコンタクト。最後の直線では右ムチも入り、しっかりと負荷をかけた。7か月半ぶりの復帰戦へ鞍上は「雰囲気はすごくいい。精神面がしっかりしてきていい傾向。前は強かった前進気勢が抑えられてオンオフがしっかりしてきた」と手応えをつかんだ。
前走は2着馬
レインフロムヘヴンとのせめぎ合いを頭差で制し、勝負強さを印象づけた。今回は初めての福島コースがポイントになるが、トレーナーは「持続力が持ち味ですし、あまり上がりが速くなるよりは、時計がかかった方が対応できると思います」と対応可能とみる。ここまでの着順は〈2〉《1》《1》《1》《1》で、くしくも父
シルバーステートの現役全成績と同じ。重賞を制し、けがで無念の引退となった父超えを狙う。(石行 佑介)