ス パーキングレディーカップを制したレディバグ(右)左は2着のスピーディキック
「スパーキングレディーカップ・Jpn3」(5日、川崎)
昨年2着の雪辱を果たした。4番人気の
レディバグ(牝5歳、栗東・北出)が、2番手から直線抜け出し、待望の重賞タイトルをゲット。1番人気の
スピーディキックは猛追及ばず頭差2着に敗れた。3着には3番人気の
タガノクリステルが入った。
小雨の舞う川崎の直線。ラスト100メートル過ぎで逃げた
ノーブルジェットを捉えると、こん身の左ステッキに応えて
レディバグがラストスパート。1番人気
スピーディキックの猛追を頭差封じた。
デビュー戦からコンビを組んできた酒井学は「最後まで分からなかった。戻ってきたら厩舎のみんなが1着の枠番にいたので…ホントにうれしかった」と激しいゴール前の接戦を振り返った。
昨年の当舞台では当時3連勝中だった
ショウナンナデシコの首差2着。前々走のマリーンCでも連勝中の上がり馬
ペルアアに5馬身差の2着。「よほど状態が良かったのか、スムーズに2番手を進めた。久々に前で競馬ができたのも良かった」と胸をなで下ろす。実兄・忍師が先月、川崎競馬で厩舎を開業したばかりとあって「ゆかりのある競馬場で勝てて光栄に思います」と笑顔を見せた。
北出成人師もホッとした表情だ。「何とかタイトルを獲らせてあげたかった。マナブには、ある程度出して行けとハッパを掛けといたからね」とニッコリ。これで重賞ウイナーの仲間入り。「夏場に調子を上げていく馬」というだけに、次走はサマーチャンピオン・Jpn3(8月31日・佐賀)で重賞連勝を狙う予定だ。