むらさき賞を快勝したローシャムパーク(ユーザー提供:DKさん)
ルメール騎手がローシャムパーク(牡4、美浦・田中博康厩舎)で函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)の初制覇を狙う。
天皇賞(秋)を4勝、秋華賞を2勝するなど、芝2000mの重賞には無類の強さを発揮するルメール騎手だが、なぜか相性が悪いのが函館記念だ。これまでに4回参戦。いずれも有力馬の手綱をとってきたが、17年のサトノアレス(1番人気)が6着、18年のトリコロールブルー(1番人気)が6着、20年のレイエンダ(11番人気)が2着、21年カフェファラオ(1番人気)が9着。意外なことに一度も馬券に絡めていない。
今年のパートナーはローシャムパークだ。ハービンジャー産駒で、曾祖母が名牝エアグルーヴという血統馬。ここまで8戦4勝で馬券圏外は1度と数字を残す。芝の良馬場に限ると、前走のむらさき賞を圧巻の末脚で制するなど4戦3勝、2着1回と底を見せていない。
今回は昇級初戦となるが、昨秋のセントライト記念では3着の実績あり。後に中山金杯を制するラーグルフ、新潟大賞典で2着となるセイウンハーデスには“楽勝”していたので、重賞級の器であることは間違いない。
ルメール騎手はローシャムパークと4戦ぶりのタッグとなるが、4戦2勝、2着1回、3着1回と相性良し。パートナーに初タイトルをプレゼントして、自身も函館記念初制覇となるか、大いに注目したい。