◆第71回クイーンS・G3(7月30日、札幌競馬場・芝1800メートル)
札幌競馬の牝馬限定G3、第71回クイーンS(30日)の出走馬が26日、当地と函館で最終追い切りを消化した。現地取材中の玉木宏征記者、角田晨記者が激論。重賞2勝の6歳馬
ミスニューヨークを「状態◎」に推奨した。
玉木(以下、玉)「火曜から函館で取材してるけど、やっぱり過ごしやすい。ずっと函館にいる厩務員さんたちは『今週は暑い』『外れ引いたな』とか言ってたけど、みんな
リラックスして仕事してる感じ」
角田(以下、角)「僕は先週から札幌にいますが、涼しいし食べ物はおいしいし、帰りたくないですね(笑い)」
玉「さて、クイーンSだけど、過去の傾向からは古馬が優勢だね。
ミスニューヨークは6歳の夏を迎えたけど、担当の植山助手も『ターコイズSを勝った頃と比べても遜色ありません。状態の変動がなく、本当にえらい馬です』と愛馬に信頼を寄せてたよ」
角「メンバー中、唯一の古馬重賞2勝馬ですもんね。21年と22年のターコイズSを中山で勝っているわけですが、札幌コースはどうですか?」
玉「コーナー4つの1800メートルで4勝しているし、いいイメージ。植山助手も『狭い函館のウッド調教でもコーナリングを苦にしていませんから』と、悠然と構えていたね。前走(福島牝馬S11着)は流れが向かず度外視。Mデムーロ騎手なら、位置を取りにいってくれるはず」
角「札幌組では、
ジネストラが2週続けて絶好の動きを見せています。今週も馬なりながらラストの切れ味は抜群。過去一番の仕上がりの良さを感じさせます」
玉「前走は初めての1800メートル、初の古馬重賞で僅差4着と、力をつけてるよね。最終追い切りに乗った三浦騎手の感触はどうだった?」
角「はい、『かなりいい状態です。前走はメンバーが強かったし、ここでも上位争いしてくれると思います』と色気十分でした。前走でデビュー以来初めて、コーナー4つを経験したのも大きいですね」
玉「3歳馬は最近10年で11頭挑戦して、馬券に絡んだのは17年Vの
アエロリットだけ。ただ、
ドゥーラは侮れない。原口助手は『キャリアが浅いわけじゃないのに、51キロはアツいですよね。あとは枠だけ。包まれない外めの偶数が欲しい』と色気十分だった。1角までが短い舞台だけに、枠順次第では逆転も十分ありそうだね」