関東オークスを制したパライバトルマリン(撮影:高橋正和)
8月17日(木)に門別競馬場で行われるブリーダーズゴールドカップ(3歳上牝・JpnIII・ダ2000m)。89年に創設された当レースは中央・地方の交流重賞として長い歴史を持つ。当時は現在ほど両者の交流が盛んではなく、現在のダートグレード競走の草分けとなったレースでもある。
14年からは牝馬限定戦に変更され、JpnIIIへと格下げ。現在はJBCレディスクラシックを見据えた一戦へと位置づけも変化した。秋の牝馬戦線を占う戦いがここから始まる。発走予定日時は17日(木)の20時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。
■テリオスベル(牝6、美浦・田島俊明厩舎)
昨年春に準OP、OPと連勝し、重賞初挑戦のマーキュリーCでも2着と結果を残す。その後は牝馬重賞を中心に出走し、クイーン賞で重賞初制覇を飾った。今年も中距離重賞に出走を続け、ダイオライト記念とマーキュリーCで2着に入るなど、牡馬の一線級相手にも互角の走りを披露。スムーズに先手を奪えれば今回も有力候補の一頭で、昨年3着の雪辱を誓う。
■パライバトルマリン(牝3、美浦・林徹厩舎)
昨年10月のデビュー戦を5馬身差で圧勝。2勝目を挙げた今年4月の条件戦は、後のユニコーンS・3着馬ブライアンセンスを抑えての白星だった。加えて、勝ち時計は翌日の古馬2勝クラスより1.1秒も速い好タイム。レベルの高いレースで結果を残し、前走の関東オークス制覇に繋げている。重賞タイトルを手にして勢いそのままに古馬撃破なるか。
■カラフルキューブ(牝4、栗東・高野友和厩舎)
母カラフルデイズは11年の関東オークスを制すなど牝馬ダート重賞で活躍。本馬も母のパワフルな走りを受け継ぎ、デビューから一貫してダート路線で勝ち星を挙げてきた。前走のポプラSでは出遅れて後方からの競馬となったが、上がり最速の末脚で各馬をねじ伏せ勝利。OP入り初戦で重賞初挑戦となるが、決め手は他馬にひけを取らない。
そのほかにもダート初挑戦となるグランスラムアスク(牝4、栗東・矢作芳人厩舎)、昨年の2着馬プリティーチャンス(牝6、栗東・野中賢二厩舎)が出走を予定している。地元勢では5月のヒダカソウCを制したネーロルチェンテ(牝6、北海道・米川昇厩舎)に注目だ。