「札幌2歳S・G3」(2日、札幌)
迷いなく行った。4番人気
セットアップが気分良く走り切って重賞初制覇。終わってみれば2着に4馬身差をつける快勝劇だった。
直前の雨で馬場が重くなったとはいえ、前半5F通過が62秒1。前走より1秒以上楽な逃げとなった。横山武は「いいスタートを切ってくれました。馬場が悪く、内か外か迷ったけど、ダートもこなせそうな走りだったので内を。想像以上に強い勝ち方で、こんなに(後続を)離せるとは思いませんでした」と想定以上のパフォーマンスに目を丸くする。
勢い駆って最終レースも制した鞍上は、これで今夏札幌21勝。自身の3年連続3度目の札幌リーディングをグッと引き寄せた。23年の北海道シリーズでは、函館スプリントS(
キミワクイーン)に続いて重賞をモノにし、「毎年、北海道では重賞に縁がなかったので、今年は縁があって良かったです」と笑顔を見せた。
横山武×鹿戸師での重賞タイトルは21年有馬記念(
エフフォーリア)以来。指揮官は「少しずつ競馬を覚えて成長している」と内容に満足そう。今後は生まれ故郷のフジワラ
ファーム(北海道新ひだか町)へ放牧に出て充電する。次走は「朝日杯FS(12月17日・阪神)か
ホープフルS(同28日・中山)になると思う」と師。暮れも迷いのない
スタイルで、世代のラ
イバルたちを打ち倒す構えだ。