「スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
今年は“先行激化”の様相。しまい勝負にかける4歳牝馬
キミワクイーンの出番がないか。前走のキーンランドC7着は終始馬場の悪い内めを通らされる不運。好走条件がそろえば、G1でも格負けしないと信じている。
母チェリーペトルズは1勝クラスでもがいていた4歳3月に、国枝厩舎から奥村武厩舎に転厩。師匠から管理馬を受け継いだ奥村武師は「一本調子でいかにもダイワメジャーって感じの馬でした。行っては粘れずという競馬が続いていたので、結果は二の次。徹底的に我慢させる競馬を教え込みました。勝負をかけた五色沼特別で結果が出た時はうれしかった」と懐かしそうに振り返る。
繁殖入り後、“世界の短距離王”
ロードカナロアを迎えた3番子は、ストームキャット3×5クロスで
スピードがさらに活性化。見た目は「遠くからでも“カナロアでしょ?”って言われるぐらいに父似。お母さんには全然似ていない」そうだが、両親の長所をうまく受け継いだ。
「駄目なところが似るケースも多いけど、この馬は“いいとこ取り”。
スピードがあって性格も素直です。G1の強い相手にどこまでやれるか」と指揮官。母がたたき込まれた待機策で勝負し、自慢の切れ味を存分に発揮してほしい。