24年度のJRA新規調教師免許試験の合格者が7日、JRAから発表され、JRA通算1056勝の秋山真一郎騎手が合格した。これによって、来年の2月末をもって騎手を引退することになった。
秋山真一郎騎手は97年デビューの44歳。今年で27年目を迎えた。これまでJRAで重賞38勝を含む1056勝。古くは
キョウエイマーチや
ベッラレイアとのコンビで活躍し、98年から12年まで15年連続でJRA重賞制覇。一方、
ビッグタイトルには長く縁がなかったが、12年のNHKマイルCを
カレンブラックヒルで制し、55回目の挑戦でJRA・GI初制覇を果たした。また、18年の福島牝馬Sを
キンショーユキヒメで制し、史上5人目のJRA全10場重賞制覇を達成している。
秋山真一郎騎手を語る上で欠かせないのは、美しい騎乗フォームだ。海外や地方の騎手が身近になり、中央でも激しいアクションで追う騎手が増えてきたが、自らが理想とする
スタイルを貫いた。憧れるのは今も昔も武豊騎手。そのフォームと確かな技術は、多くのジョッキー、厩舎関係者から高く評価されている。
玄人好みの美しいフォームが見られるのも、来年の2月まで。その雄姿を1人でも多くのファンに目に焼き付けてほしい。
【秋山真一郎騎手のGI・Jpn1制覇】
・中央…12年NHKマイルC・
カレンブラックヒル、12年阪神JF・
ローブティサージュ・地方…14年ジャパンダートダービー・
カゼノコ【秋山真一郎騎手のJRA全10場重賞制覇】
・阪神・98年神戸新聞杯・カネトシガバナー
・中京・98年愛知杯・カネトシガバナー
・小倉・99年小倉3歳S・
アルーリングアクト・京都・00年京都金杯・
キョウエイマーチ・中山・02年京王杯2歳S・
ブルーコンコルド・函館・06年函館スプリントS・
ビーナスライン・東京・07年フ
ローラS・
ベッラレイア・札幌・08年キーンランドC・
タニノマティーニ・新潟・17年新潟記念・
タツゴウゲキ・福島・18年福島牝馬S・
キンショーユキヒメ※勝利した順番、最初に勝利したレースを記載