今週デビュー予定のアルレッキーノ(撮影:竹之内元)
3回東京開催の2週目は前年と同様、芝1600m(土)と芝1800m(日)の番組が組まれている。その昨年はゴンバデカーブース、ダノンエアズロックがデビュー勝ちを決め、秋以降の飛躍につなげた。今年もオークス馬の半弟をはじめ、各厩舎の素質馬がスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【6月8日(土) 東京芝1600m】
◆グラフレナート(牡、父キズナ、母ヴィルデローゼ、美浦・宮田敬介厩舎)
祖母のブルーメンブラットはマイルCSの勝ち馬。叔父にシュトラウス(東京スポーツ杯2歳S)がいる。ひと追い毎に時計を詰めており、先週の追い切りはウッドチップコースで6F82.0-65.7-50.8-36.4-11.4をマークした。「時計的には及第点。まだシュッと反応できないところがあるので、もう少しギアを上げられるようになってくればいいですね」と宮田敬介調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【6月9日(日) 東京芝1800m】
◆アルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ、美浦・国枝栄厩舎)
母はフローラSを勝ち、オークス2着の活躍馬。半兄にノッキングポイント(新潟記念)、半姉にチェルヴィニア(オークス、アルテミスS)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F82.0-65.1-50.4-36.3-11.6をマーク。当初は3週目のデビューを目指していたが、順調に仕上がってきたことから予定を繰り上げてきた。「走りたい気持ちが強く、自分からグングンと行く。あとは実戦での折り合いを上手にコントロールできるかがカギ。いいレベルにはあると思う」と国枝栄調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆ウィンスタンリー(牡、父リアルスティール、母エディスワートン、美浦・黒岩陽一厩舎)
祖母のIslingtonは英米でG1を4勝している(ヨークシャーオークス=2回、ナッソーS、BCフィリー&メアターフ)。先週の追い切りはウッドチップコースで6F82.5-67.0-52.5-38.4-24.7-11.7をマークした。「前後に伸びた感じで走るようなフォームだけど、追ってからはピッチが上がる。性格は穏やか。コントロールは利くと思います」と黒岩陽一調教師。鞍上は菅原明良騎手が予定されている。
◆ブラックセイバー(牡、父キタサンブラック、母サーブルクーリール、美浦・栗田徹厩舎)
母は地方競馬(道営、南関東)で3勝。祖母の兄にTactical Cat(米2歳G1・ハリウッドフューチュリティ)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで格上の古馬(ホウオウルーレット)と併せ、6F81.4-64.8-50.0-36.0-23.0-11.3の好時計をマークした。「いい感じ。オンとオフの切り替えができているし、速いところに行くとスイッチが入る。見た目にも走りそうな雰囲気を感じさせます」と栗田徹調教師。鞍上は岩田望来騎手が予定されている。