パワフルに駆け上がった。ジャスパーディビネは厩舎スタッフを背に開門直後の坂路へ。キュピドン(4歳1勝クラス)を追走する形でスタートした。テンから12秒台のラップを奇麗に刻み、この日の1番時計となる4F50秒2〜1F12秒4。ゴール前の急勾配にも脚色は鈍ることなく1馬身先着した。清水亮助手は「しまいまで、しっかり動きました。新馬戦の時と比べると馬体がすっきり。今朝の調教で、さらに体つきが良くなりそうです」と上積みをアピールした。

　今夏、新潟開幕初日の芝1400メートル新馬戦を逃げ切った。稽古同様、実戦でもスピードを発揮。今回は1F短縮で1200メートルへ。「スタートがそこまで速くないけど前走は二の脚で逃げに持ち込めた。馬の感じを見ても千四より千二の方が、より持ち味が生きそう。坂を苦にしないので中京も問題ない」。重賞Vへ突っ走る。　(新谷　尚太)