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【サマーチャンピオン】3日間順延の裏で“助け合いの心” 「鞍やエサがない馬は…」JRAと佐賀競馬の垣根を越えた協力

2024年08月31日 19:30

スムーズな開催に向けて尽力された真島元徳調教師(21年7月、撮影:稲葉訓也)

 ゆっくりと進む台風10号の影響で、全国各地で大雨が続いている。今日31日は中京競馬場で天候調査のため6レースの発走が約10分遅れたものの、レースの取り止めなどはなく開催を終えることができた。

 一方で、順延を余儀なくされたのが29日に佐賀競馬場で行われる予定だったサマーチャンピオン(3歳上・JpnIII・ダ1400m)。9月1日に順延されることとなり、JRA騎手はみな同日にJRAでの騎乗があるため、サンライズホークはM.デムーロ騎手から山口勲騎手に替わるなど地元騎手への変更が生じた。

 順延の発表があったのは当初予定されていたレースの前日午後。出走馬たちはすでにスケジュール通りに輸送を行っており、園田・姫路競馬のアラジンバローズタイガーインディは順延の知らせを受けて山口県でUターン。レースまでの調教を考慮してのもので、地元で再調整したのち、31日朝に再輸送された。

 一方でJRA馬たちはそのまま佐賀競馬場に到着。長距離輸送は一度で済んだものの、当初より滞在期間が3日延びることとなり、困ったのが鞍などの調教道具やエサの不足だった。そこで佐賀競馬から依頼を受けて対応にあたったのが当地の調教師・騎手が所属する調騎会。会長の真島元徳調教師はこう話す。

「調教をしたい馬は調騎会に言っていただきました。29日はほとんどの陣営が運動のみで、30日からは乗っていたんですけど、その時にはJRA騎手から佐賀の騎手への乗り替わりも決まっていたので、レースで騎乗する騎手に調教もつけてほしい場合は双方を繋ぎました。調教の鞍がない陣営もいたようですけど、その騎手などが用意したみたいです」

 21年同レース覇者のラプタスは、開催延期になった場合のことも考えて、念のため鞍は持って行っていたようだが、「30日、31日の調教にはレースで騎乗することになった金山昇馬騎手に乗ってもらいました。天気が心配だったんですけど、30日は小雨で意外と問題なく調教できたようです」と渡辺薫彦調教師は話す。

 ラプタスと言えば、コラム「クセ馬図鑑」でも取り上げたようにテンションが上がりやすいタイプ。しかし、「馬場に2頭ほどしかいなくて、落ち着いていたようです」と陣営は胸を撫で下ろした。

 また、別のパターンもあった。同日のJRA交流サマーカップ(3歳未勝利)に管理馬が出走予定の大根田裕之調教師は「うちの厩舎は佐賀によく遠征している縁で、手島勝利厩舎が鞍を貸してくれたり色々と手伝ってくれたみたいです。レースで騎乗予定の金山騎手が調教にも乗って馬場見せをしてくれました」とのこと。

 また、真島調教師によるとエサが足りない場合には「与える物は馬によって異なると思うので」と飼料業者の紹介も行った。

 レースが3日延期され現場は大変だっただろうが、JRAと佐賀競馬の垣根を越えた助け合いで事なきを得た模様。真島調教師はこう話す。

「僕たちが他場に遠征した時も、現地の主催者や調騎会に色々と助けていただいたので、それと同じことをしたまでです。せっかく遠い所から来てくれているし、万全の状態でレースに行ってほしいですからね。佐賀競馬では11月に初めてJBCを開催しますけど、その時に早めに輸送してきてもらってもスムーズに対応できるよう、今回の経験も踏まえて受け入れ態勢をさらに整えたいです」

 順延となったサマーチャンピオンは明日9月1日佐賀6レース、17時25分発走予定。山あり谷ありだったが、でき得る最善の策を取り、万全の状態でレースを迎えることができそうだ。

(文・大恵陽子)

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