セントライト記念で重賞初制覇を果たしたアーバンシック(今年9月撮影、ユーザー提供:ヨシ!さん)
開業11年目の悲願成就なるか。武井亮調教師が菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の
アーバンシック(牡3)でJRA・GI初制覇を狙う。
武井調教師はこれまでJRAで232勝。重賞は昨年の東京スポーツ杯2歳Sの
シュトラウス、今年のセントライト記念の
アーバンシックで2勝を挙げている。しかし、GIは延べ17頭が参戦して17年NHKマイルCの
リエノテソーロの2着が最高着順。16年にはJpn1の全日本2歳優駿を
リエノテソーロで制しているが、惜しくもJRAの
ビッグタイトルには手が届いていない。
菊花賞には
アーバンシックで挑む。父が
スワーヴリチャード、曾祖母が
ウインドインハーヘアという血統馬。春は気性の幼さが目立ち、皐月賞が4着、日本ダービーが11着だったが、ひと夏を越して成長。始動戦となった前走のセントライト記念で重賞初制覇を果たした。それも以前よりもポジションを取り、かつスムーズに折り合っての差し切り。これなら3000mへの距離延長にも対応できるだろう。鞍上も引き続きルメール騎手とあって、GIタイトルは手が届くところに来ている。
武井調教師は昨年、JRAで自己最多の32勝を挙げて、全国リーディング19位に躍進した。今年もここまで21勝と好調キープ。勢いに乗って、今度こそはGIトレーナーの称号をつかみ取ってみせる。
【武井調教師のJRA・GI5着以内】カッコ内は人気
・17年NHKマイルC・2着
リエノテソーロ(13)
・17年阪神JF・5着
モルトアレグロ(10)
・17年ホープフルS・5着
ナスノシンフォニー(10)
・23年日本ダービー・3着
ハーツコンチェルト(6)
・24年皐月賞・4着
アーバンシック(6)