同条件でも両レースVはわずか3頭 AR共和国杯と目黒記念の相関性を調べてみた

2024年10月29日 11:45

重賞初制覇を目指すマイネルウィルトス(22年5月撮影、ユーザー提供:mailaさん)

 アルゼンチン共和国杯と目黒記念にはともに東京芝2500mのGII、しかもハンデ戦という共通項がある。しかしながら84年のグレード制導入以降、両レースを制した馬はヤマニングローバル、ミヤビランベリ、フェイムゲームの3頭のみ。これは意外な事実ではないだろうか。

 それでも「両レースで好走した馬」まで範囲を広げると、それなりの数になる。近年でいえば、ソールインパクトが17年アルゼンチン・2着→19年目黒・3着、ヒートオンビートが21年目黒・2着→22年アルゼンチン・3着→23年目黒・1着→23年アルゼンチン・3着、そしてマイネルウィルトスが21年アルゼンチン・2着→22年目黒・2着→23年アルゼンチン・2着。したがって一定の相関性はあるといえる。

 今年のアルゼンチン共和国杯にも両重賞で既に良績を残している馬がエントリーしている。マイネルウィルトス(牡8、栗東・宮徹厩舎)は上記の通り、東京芝2500mマイスターといえる存在。既に8歳だが、今春も日経賞が0秒2差の3着、目黒記念が0秒3差の5着だから、全く衰えなし。休み明けさえ克服できれば、待望の初タイトルに手が届いていい。

 もう1頭はクロミナンス(牡7、美浦・尾関知人厩舎)だ。ロードカナロア産駒では異色の中長距離型。何度も長期休養を強いられたため、出世が遅れているが、7歳を迎えて充実ムード。AJCCが3着、日経賞が2着、そして前走の目黒記念が3着と、重賞で馬券圏内を続けている。今回も上位争いは間違いなく、立ち回り一つで突き抜けるシーンまでありそうだ。

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