今年81回目を迎える欧州最高峰のレース、仏G1凱旋門賞が6日、ロンシャンで開催される。海外初出走初制覇を目指すマンハッタンカフェ(牡4、美浦・小島太厩舎)を含めて、16頭が出走を予定している。ヨーロッパの大手ブックメーカー「コーラル」が発表したオッズによると、現在、単勝2.75倍の1番人気に押されているのが、今年の仏ダービー馬スラマニ(Sulamani)である。9月15日にロンシャンで行われた前走・凱旋門賞前哨戦のG2ニエユ賞で、圧倒的な1番人気に応えて優勝している。
2番人気は、今年の英愛ダービーを制覇したA.オブライエン厩舎のハイチャパラル(High Chapparal)となっている。愛ダービー優勝後、キングジョージを回避したハイチャパラルは、9月7日の愛チャンピオンS、そして翌週のニエユ賞を立て続けに回避したため、約4ヶ月ぶりの実戦となる。また、昨年の凱旋門賞でサーキーの2着と好走し、前走のG2フォア賞(9月15日・ロンシャン)に優勝して勢いに乗るアクアレリスタ(Aquarelliste)らも出走を予定。一方、マンハッタンカフェは、現在単勝11倍の5番人気となっているが、日本産馬による初の凱旋門賞制覇に大きな期待が集まっている。
また、昨年の英G1チャンピオンS、今年の3月のG1ドバイシーマクラシック、そして8月の英インターナショナルSの覇者ネイエフは、凱旋門賞を回避し、19日にニューマーケットで行われるチャンピオンSで2連覇を狙う。管理するM.トレゴニング調教師によると、ネイエフは10月26日のBCも回避し、2003年ドバイWCに向かう予定であると明らかにした。