重賞初制覇を目指すスレイマン(今年7月撮影、ユーザー提供:harunyannさん)
名牝
ジェンティルドンナの半弟となる
スレイマン(牡6、栗東・池添学厩舎)が、チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)で重賞初制覇を狙う。
スレイマンは父キングカメハメハ、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniの血統。半姉の
ジェンティルドンナは12年の牝馬三冠などGIを7勝した歴史的名牝。同じく
ドナウブルーは12年の京都牝馬Sと関屋記念の覇者だ。さらに姪の
ジェラルディーナは22年のエリザベス女王杯、いとこの
ロジャーバローズは19年の日本ダービーを制している。
ここまで19戦5勝。デビュー3戦目からダートに転じて快進撃。オープン昇級後は勝ち切れないレースが続いていたが、5走前の門司Sを4馬身で圧勝。重賞初挑戦となった
アンタレスSでも
ミッキーヌチバナからクビ差の2着に健闘し、改めて地力強化を示した。続く平安Sでは10着に大敗したが、ここ2戦はプロキオンS、オーバルスプリントと2戦連続で2着。重賞初制覇にあと一歩まで迫っている。
この一族はJRAで多くのGI、重賞を制しているが、全て芝で獲得したもの。強敵を撃破し、名牝系に初のダートタイトルを届けることを期待したい。