末脚自慢のアルファマム(24年6月撮影、ユーザー提供:キンジュさん)
ギャラクシーSを制した
アルファマム(牝6、栗東・佐々木晶三厩舎)が、根岸ステークス(4歳上・GIII・ダ1400m)で重賞初制覇を狙う。
アルファマムは父マジェスティックウォリアー、母ダイオプサイド、母の父フジキセキの血統。母は大井で8勝。祖母の
ミリオンベルはダートで活躍し、06年にKBC杯とペルセウスSを制覇。05年の
シリウスSでは
ブルーコンコルドの2着だった。また、近親には97年のアーリントンCを制し、NHKマイルCで2着だった
ブレーブテンダーがいる。
ここまで23戦7勝。23年7月に桶狭間Sを制してオープン入りを果たすと、続くNST賞も快勝した。その後も同年の霜月Sを制するなど、ダート短距離で末脚を武器に活躍。前走のギャラクシーSでは最後方から鮮やかな追い込みを決めて、オープン3勝目を手にしている。脚質的に安定感があるタイプではないが、嵌まった時の破壊力は素晴らしい。
今年で39回目を迎える根岸Sだが、牝馬の勝利は87年の
グレースシラオキ、95年の
ヤングエブロス、00年の
ブロードアピールの3回のみ。21世紀になって以降に限ると、23年の
ギルデッドミラーの2着が最高着順となっている。
アルファマムは牝馬の空白の歴史に終止符を打てるか。鞍上に豪州が誇る女性ジョッキー・R.キング騎手を迎え、牡馬を一網打尽にする大外一気を見せてほしい。