◆第32回チューリップ賞・G2(3月2日、阪神競馬場・芝1600メートル＝3着馬までに桜花賞への優先出走権、良)

　今週からリニューアルオープンした「シン・阪神競馬場」での桜花賞トライアルに3歳牝馬14頭が出走し、単勝9番人気で酒井学騎手が騎乗したクリノメイ(栗東・須貝尚介厩舎、父オルフェーヴル)が、4戦目で重賞初勝利を挙げた。デビュー2連勝で阪神JFに挑んだが、ゲート内で立ち上がって外枠発走になり、14着に敗れていた。発走調教再審査明けの今年初戦で、鮮やかな変わり身を見せた。勝ち時計は1分34秒0。

　7番人気のウォーターガーベラ(武豊騎手)が2着。1番人気で3着の阪神JF2着馬、ビップデイジー(幸英明騎手)までが桜花賞・G1(4月13日・阪神競馬場、芝1600メートル)への優先出走権を獲得した。

　坂井瑠星騎手(マイエレメント＝11着)「そこまで引っかかっているわけではありませんが、抜ける瞬間がなくて、力を出し切れなかった感じがある。乗り味のいい馬ですが」

　池添謙一騎手(ザラタン＝4着)「もったいなかった。ゲート練習してくれて、落ち着いて待てるようになっていましたが、そのぶん出なくなっていた。ロスなくリカバリーでき、しぶとく脚を使って、前をかわせそうでしたが、隙間がなかった。前が開いていれば」

　西村淳也騎手(ナムラクララ＝5着)「スタートは良かったですが、意図的に馬の後ろに入れました。次につながるレースになったと思います」

　北村友一騎手(ルージュソリテール＝6着)「手応え良く反応できそうな感じで回ってこられましたが、直線で進路がなくて全力を出し切れませんでした」

　松山弘平騎手(ノクナレア＝7着)「しまいは追い込んできていますけどね。力はありますが、気持ちの問題で力を出し切るのが難しい」

　和田竜二騎手(プリンセッサ＝8着)「外に張るところがありました。リラックスして走れれば芝でもやれると思います」

　川田将雅騎手(ルージュナリッシュ＝9着)「まだ相当、幼いですね。色んなところを成長するのを待つしかないですね」

　岩田望来騎手(フェアリーライク＝10着)「折り合いを欠いてしまった。そこだけですね。折り合っていれば着順も上がったと思います」

　松若風馬騎手(サウンドサンライズ＝12着)「追走に余裕がありませんでした。距離ももう少しあった方がいい」

　田口貫太騎手(メイショウタマユラ＝13着)「思うような競馬はできましたが、まだこれからの馬ですね」

　角田大和騎手(ラウルベア＝14着)「懸念していた左もたれが出てしまった。競馬は上手なのにもったいなかった。現状、左回りの方がいいのかな。いい馬ですけどね」