つわぶき賞を制して2戦2勝の
ルージュラナキラ(牝3、美浦・加藤征弘厩舎)が、フィリーズレビュー(3歳牝・GII・芝1400m)で無敗戴冠を狙う。
ルージュラナキラは父
アドマイヤマーズ、母レッドアネラ、母の父
カジノドライヴの血統。母はJRAのダ1200m以下で4勝を挙げた快足馬。近親の
エイシンタイガーは芝1400m以下のオープンを3勝、同じく
ユーワハッピーは障害オープンを2勝している。
ここまで2戦2勝。昨年10月に東京でデビュー勝ち。単勝7.1倍の4番人気が示すように、決して前評判は高くなかったが、スローペースの逃げから上がりをまとめる完勝だった。続く前走のつわぶき賞は出遅れたため、一転して最後方からの競馬となったものの、直線で左にモタれながら圧巻の差し切り。まだまだ粗削りながら、多くのファンにインパクトを与えた。そして今回は重賞初挑戦。どういったレース運びになるかは開けてみないと分からないが、メンバー中上位の力を秘めていることは間違いない。
フィリーズレビューの無敗戴冠となれば、前身の4歳牝馬特別だった時代も含め、84年の
グレード制導入以降では6頭目、そして15年の
クイーンズリング以来で10年ぶりとなる。無傷の3連勝で桜花賞の有力候補に浮上するか。その走りから目が離せない。
【フィリーズレビューを無敗で制した馬】84年以降、カッコ内は人気
・91年
イソノルーブル(1)
・95年
ライデンリーダー(2)
・00年
サイコーキララ(1)
・04年
ムーヴオブサンデー(2)
・15年
クイーンズリング(1)