地方競馬で活躍する女性ジョッキーが腕を競うレディスジョッキーズシリーズ2025(LJS)の開催が迫っている。3月8日に佐賀、同12日に園田で行われ、各競馬場2レース、合計4レースのポイント制で優勝を争う。今年は9人が参戦予定。過去に優勝経験がある関本玲花騎手(24)=水沢・関本浩司厩舎=がLJSの開幕を待ち望んでいる。2月16日に帯広で行われたエキシビションで英気を養った彼女らに、地方競馬担当の志賀浩子記者が意気込みを聞いた。
     LJS2022を優勝した関本玲花。続く2023年11月、2024年3月と年をまたいで行われた前回は、けがで1戦目に出られず最下位に終わった。
     今回の初戦の舞台となる佐賀には20年のレディスヴィクトリーラウンドのほか、今年1月19日に行われたM&KジョッキーズCでも騎乗。この時は1勝を挙げた。
     佐賀は「かなり内を開けて乗っていますよね。普段のレースでは経験しないことです」と振り返る。2戦目の園田は初の参戦だが、レースで乗ることは、「いつもやっていることと同じ」と冷静だ。
     女性騎手戦など、他場への遠征は「いつも乗っている競馬場とはレースの流れが違う。動きが読めない面もあるし、乗っていて楽しい」と話す。2度目の優勝なるか注目だ。
     <関本玲花>(せきもと・れいか)2000年5月16日生まれの24歳。2019年10月5日に騎手デビュー。地方競馬通算2908戦169勝(2月28日現在)。勝負服は胴青・黄たすき、袖緑・黄一本輪。父は所属先でもある関本浩司調教師。
     ◇レディスジョッキーズシリーズ 地方競馬の女性騎手が一堂に会する騎手招待競走。2006年に創設され、女性騎手の減少に伴う休止を挟みつつ、今年で10回目の開催となる。総合1位の騎手には50万円が贈られる。
     ◇LJS出場騎手 関本玲花(24)=岩手=、中島良美(26)=浦和=、神尾香澄(23)=川崎=、深沢杏花(23)=笠松=、木之前葵(31)=愛知=、宮下瞳(47)=愛知=、佐々木世麗(22)=兵庫=、塩津璃菜(20)=兵庫=、浜 尚美(23)=高知=