中山記念は惜しくも2着だったエコロヴァルツ(今年3月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
「冠名エコロ」の原村正紀オーナーが、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)の
エコロヴァルツ(牡4、栗東・牧浦充徳厩舎)でGI初制覇を狙う。
原村正紀オーナーは近年のセールで続々と高額馬を落札し、注目を集めている。23年の京都ジャンプSの
エコロデュエルでJRA重賞初制覇。24年のニュージーランドTの
エコロブルームで同じく平地重賞初制覇を達成している。
大阪杯には看板馬の
エコロヴァルツで挑む。父ブラックタイド、母プティプランセス、母の父キングカメハメハの血統。いとこの
ヴェントヴォーチェは22年のキーンランドCと23年のオーシャンSを制している。ここまで10戦3勝。2歳時の朝日杯FSは
ジャンタルマンタルの2着。3歳時は皐月賞が7着、日本ダービーが8着、菊花賞が9着だったが、この年のクラシック三冠に皆勤し、全てのレースで賞金を獲得したのは1頭だけ。この事実は大いに称えられていい。その後はディセンバーSで待望の3勝目を挙げて、前走の中山記念が
シックスペンスからハナ差の2着。まだ重賞未勝利なのが意外な実力馬で、GIでも展開一つで好勝負できるだろう。
原村オーナーの所有馬はこれまでにJRAのGIで延べ7頭が走り、23年の朝日杯FSの
エコロヴァルツ、24年の中山大障害の
エコロデュエルの2着が最高着順となっている。戴冠まであと一歩。
エコロヴァルツが孝行息子となることを期待したい。