待望の重賞初制覇を目指すボンドガール(今年2月撮影、ユーザー提供:のまさん)
「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するボンドガール(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)が、阪神牝馬ステークス(4歳上牝・GII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
ボンドガールは父ダイワメジャー、母コーステッド、母の父Tizwayの血統。母は16年の米G1・BCジュベナイルフィリーズターフの2着馬。半兄のダノンベルーガは22年の共同通信杯覇者で、23年のドバイターフで2着になるなど、古馬中距離戦線で活躍中だ。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで8戦1勝。重賞では7戦して昨年の秋華賞など2着が5回、3着が1回。唯一、昨年のNHKマイルCでは大敗しているが、直線で致命的な不利があったので参考外でいいだろう。前走の東京新聞杯もウォーターリヒトの末脚にこそ屈したが、勝ちに等しいクビ差2着。初タイトルは手が届くところにある。
藤田晋オーナーはこれまでジャングロ、フォーエバーヤング、シンエンペラー、エリキングで国内外の重賞を11勝しているが、意外にも牝馬では未勝利。ここでオーナーに「初勝利」を届けるとともに、「最強の1勝馬」の異名を返上し、大目標のヴィクトリアマイルに向かいたい。