昨年の朝日杯FSを制したアドマイヤズーム(24年12月撮影、ユーザー提供:あまに煮さん)
昨年の朝日杯FS覇者のアドマイヤズーム(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、ニュージーランドトロフィー(3歳牡牝・GII・芝1600m)で始動戦を迎える。
アドマイヤズームは父モーリス、母ダイワズーム、母の父ハーツクライという血統。母は12年スイートピーSの覇者。半兄のダノンブレットとヴィアメントはオープン馬。また、祖母のフォルナリーナは99年に桜花賞トライアルの4歳牝馬特別で3着だった。
ここまで3戦2勝。昨年10月の新馬戦は4着だったが、続く未勝利戦を3馬身差で圧勝。その後は格上挑戦で朝日杯FSへ。2番手でリズム良く運ぶと、直線で後続を突き放し、2着のミュージアムマイルに2馬身半差の圧勝。展開利があったとはいえ、上がり3Fはメンバー中最速の33秒6だから、まさに力が違うといった感じの走りだった。
あえて不安材料を挙げるなら、意外!? なジンクスだろう。朝日杯FSが阪神開催となった14年以降、勝ち馬の次走成績は【1-6-1-2】の勝率10%。連勝を果たしたのは18年の弥生賞を制したダノンプレミアムの1頭のみで、とにかく惜敗が目立つのだ。アドマイヤズームは始動戦を突破し、NHKマイルCに不動の主役として向かうことができるか。その走りに要注目したい。