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【桜花賞】森一師G1初挑戦V!エンブロイダリー1冠 2歳女王との追い比べ首差制した

2025年04月14日 05:29

<阪神11R 桜花賞>馬群から抜け出すエンブロイダリー(左から2頭目)(撮影・岸 良祐)

 25年クラシック開幕戦「第85回桜花賞」が13日、阪神競馬場で行われ、栗東滞在で臨んだ関東馬エンブロイダリーが昨年2歳女王アルマヴェローチェとの追い比べを首差で制し、桜の女王に輝いた。ジョアン・モレイラ(41)は昨年ステレンボッシュに続く勝利で史上7人目の連覇。開業2年目の森一誠師(47)はG1初制覇となった。

 ぬかるんだ馬場でも気持ちは切れなかった。エンブロイダリーが直線、2歳女王アルマヴェローチェと馬体を併せて伸びてくる。トップギアに切り替わって突き放すも、もうひと伸びされて差を詰められる。それでも抜かせない。首差で振り切り、G1初制覇のゴールへ。モレイラは「素晴らしい瞬発力を見せてくれた。新しいスターになれたと思います」と絶賛した。

 昼過ぎから本降りとなって芝はやや重に悪化。コースの内側が荒れ、どの進路を選択するかがポイントだった。スタートはさほど速くなくて中団から。直線で馬群を割ろうとするも、なかなかスペースが見つからない。ただ、そこからの判断が素早い。ハナを切ったエリカエクスプレスの後ろから外に切り替え、グイグイ伸びてきた。「この馬場状態が一番、気になっていた。正直こなしてくれるか分からなかったけど、この馬場でもしっかり走ってくれた」とうなずいた。

 これが2度目のコンビ。昨年ダービー翌週、世代最初の新馬戦ウイークで手綱を任されたのがモレイラだった。「その時(2着)から間違いなく能力が備わっていた。だから(G1を勝っても)驚いてはいない。ここからまだ成長してくれる」と伸びしろを強調。早期デビューで経験を積みながら、じっくり成長を促して大輪の花を咲かせた。

 開業2年目の森一師は00年以降ではJRA調教師で4人目(過去に西浦勝一師=00年阪神3歳牝馬Sテイエムオーシャン、西園正都師=01年阪神JFタムロチェリー、田中剛師=11年中山大障害マジェスティバイオ)となるJRA・G1初挑戦Vの快挙。「うれしいの一言です。初年度からこのような馬を預からせていただいて。1歳で初めて見た時からいい馬だと思い、ここまで成長を見てきました」と感慨深げだ。

 04年から堀厩舎のスタッフとして活躍し、その経験が財産になった。調教師試験合格後は東京農工大の先輩でもある国枝師の下で技術調教師として研修し、その教えを胸に刻んでいる。国枝師は3冠牝馬アパパネアーモンドアイ、昨年の桜花賞馬ステレンボッシュも管理。ノウハウを貪欲に吸収した。「人にも馬にも穏やかに接している方。牝馬は繊細な面がありますし、あまり(調教を)やり過ぎないように、詰め込み過ぎないように」と流儀を継承している。ここまでJRA重賞5戦3勝と驚異的な成績。2月にはサウジアラビア遠征(ガビーズシスターでリヤドダートスプリント3着)も経験した。今週、皐月賞はヴィンセンシオがスタンバイしている。

 厩舎の看板馬となったエンブロイダリーの次走は未定だが当然、オークス(5月25日、東京)が視界に入る。「スピードの持続力が長所。落ち着きもあるのでマイルより少し長い距離でもいいと思います」と分析。「桜花賞馬の名に恥じないレースをしていきたい」と意気込んだ。追う立場から追われる立場へ。桜の女王のシンデレラストーリーはまだまだ続いていく。

 ◇森 一誠(もり・かずとも)1977年(昭52)9月28日生まれ、山形県出身の47歳。東京農工大を卒業後、ノーザンファームに入社し山元トレセンで2年間勤務。04年7月、美浦・堀宣行厩舎の厩務員になる。後に持ち乗り助手となり、ロックドゥカンブ(07年セントライト記念など重賞2勝)、サリオス(19年朝日杯FSなど重賞4勝)などを担当。22年12月に調教師試験に合格し、24年3月に厩舎を開業した。JRA通算183戦20勝、うち重賞は昨年カペラS(ガビーズシスター)、エンブロイダリーの前走クイーンCを合わせて3勝。趣味は将棋。好きな歌手はサザンオールスターズ。

 ◆エンブロイダリー 父アドマイヤマーズ 母ロッテンマイヤー(母の父クロフネ)22年2月1日生まれ 牝3歳 美浦・森一厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億2455万1000円 馬名の由来は刺しゅう(母名より連想)。

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