今週の土曜日は、阪神競馬場でアンタレスステークス(GIII・ダート1800m)が行われます。
過去10年のアンタレスSは、前走で1800mに使われていた馬が4勝2着4回3着8回。前走が1900mだった馬が4勝2着3回3着1回となっています。今年の出走馬を見ると、前走で1900mを使われていた馬はいませんので、前走1800mをまずは中心に見た方が良さそうです。
ほかの距離から参戦してきた馬の成績を見ると、前走で1700m以下の馬が18頭出走し2着2回。前走が2000m以上の馬は35頭が該当し2勝2着1回3着1回。距離延長よりも距離短縮の馬の方が僅かながらに数字は高くなっています。
上記のことを踏まえると、前走で1800mよりも短い距離のスピード競馬を経験している馬よりも、1800m以上である程度のスタミナが問われる競馬を経験していることが重要になってくると言えるかもしれません。今年のアンタレスSでも、まずは前走の距離に注目してみてはいかがでしょうか。
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昨年のアンタレスSでは【注目の穴馬】として取り上げたミッキーヌチバナが5番人気で優勝。23年のアンタレスSは【残った馬】のプロミストウォリアが優勝と結果を残しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1400m
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ヤマニンウルス
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるヤマニンウルスが該当しました。
前走から距離延長もノーチャンスではありませんが、馬券に絡んだのは前走で1600mか1700mに使われていた馬のみとなっています。前走が1400mだった馬はすべて馬券圏外と苦戦しています。
過去10年のアンタレスSはすべて1800mで開催。前走で1400mに使われている馬は、距離延長でうまく溜めを利かせることができないために結果を残せていないのではないでしょうか。また、データ対象のアンタレスSはすべて阪神が舞台となっています。阪神は直線に坂が設けられているコースになりますので、道中で脚を溜められない馬は最後の坂で余力を失ってしまうこともこのような傾向となっている要因ではないかと考えられます。
ヤマニンウルスの前走は1400mのコーラルSですので、過去の傾向からすると厳しい結果が待ち受けていそうです。昨年は5連勝で重賞を制しているように能力自体はありますが、近3走は勝ち星に恵まれていません。また、ここ2走は芝1800mやダート1400mなどこれまでに経験のない条件に使われていますし、ローテーションに一貫性がない点も気になるところです。
これまでに5勝を挙げている本馬ですが、コースを見ると京都や小倉で直線に急坂が設けられていない競馬場となっています。前走のコーラルSで阪神を経験したこと自体はプラスですが、レベルが高いとは言えないメンバー相手に勝ち切れていないため、坂のあるコースが向いていない可能性も否定はできません。
適距離に戻り鞍上も手の内に入れている武豊騎手となるため、上位人気に支持されるのも当然ではあります。しかし、今回は不安材料も抱えているように映りますし、大きなリターンに期待できないのであれば、本馬の評価を落とすことも一考したいところです。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『パーフェクト消去法』を是非お役立てください。