【皐月賞予想】力の比較は近年難しい傾向に 要求される3つの要素とは

2025年04月20日 06:35

皐月賞に出走予定のクロワデュノール(撮影:下野雄規)

 クラシック三冠第1弾。中山競馬場の2000mコースを舞台に完成度の高さとレースセンス、スピードを競う。このコースはゴール前に設けられた坂の手前からスタートして馬場を1周と少々。加えて連続開催の最終週でもあり、見た目以上にパワーを要求されるレースでもある。近年では厳寒期のレースを使わずに挑むケースが増えて力の比較が難しい。

 ◎クロワデュノールはホープフルS優勝馬。この時は初めて経験する多頭数競馬だったので中団やや後方の外目を追走。新馬、東京スポーツ杯2歳Sに比べると、やや後方の位置取りとなったが、ペースが緩んだ向正面でポジションをあげ、さらに最後の直線で後続を突き放した。小回り競馬に不可欠な優れた操作性と、高い心肺機能を示した1戦でもあった。まだ馬群の中で揉まれこんだ経験はないが、ここまで3戦3勝。近年の傾向からホープフルSからの直行はマイナス材料とはならず、大きな減点材料が見当たらない。

 〇カラマティアノスは共同通信杯2着。課題だったスタートを決めたものの他馬と接触するアクシデントもあって中団後方から。早めに動き、コーナーワークを利して最後の直線で1度は先頭に立ったが、勝ち馬の良い目標になってしまった。中山競馬場は未勝利時代に経験があるだけだが、その時もメンバー最速の末脚を繰り出していた。450kg台のデビューから順調に馬体重を増やしながらパフォーマンスをあげており、まだ伸びしろもありそうだ。

 ▲ヴィンセンシオは葉牡丹賞をレコードで勝って、弥生賞2着。いずれも前走時との比較で10kg以上体重を増やしながらキャリアアップさせてきた。前走の弥生賞は図らずもハナを奪う展開の中、上手くペースを作ったが、勝ち馬に早めにかわされたあとも差し返そうとしていた。葉牡丹賞は走破タイムよりも最後11.7秒、11.6秒の加速ラップで勝ち切ったことを評価したい。過去3戦、いずれも0.0秒差の接戦を繰り返してきた勝負強さもセールスポイントになりそうだ。

 △ミュージアムマイルは黄菊賞に勝って朝日杯FS2着。前走の弥生賞は1番人気の支持を得た。スローペースの流れを後方で脚を溜め、外をまわって追い上げたが最後は止まってしまった。当時はデビュー以来の最高馬体重。叩いた上積みがありそうだ。

 他ではスプリングSで大物ぶりを発揮させた△ピコチャンブラックと共同通信杯を好タイムで勝った△マスカレードボール、そして骨折明けでも不敗の△エリキングは無視できない。

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