アタマ差の接戦を制し、エンプレス杯で重賞3勝目を挙げたテンカジョウ(右)
◆第71回エンプレス杯・Jpn2(5月14日、川崎競馬場・ダート2100メートル、稍重)
古馬牝馬による交流重賞は11頭(JRA5、南関東4、他地区2)によって争われ、2番人気でJRAの
テンカジョウ(4歳、栗東・岡田稲男厩舎、父
サンダースノー)が、兵庫女王盃に続く重賞連勝を飾った。道中は先行集団を見る中団から運び、2周目の向こう正面で2番手まで位置を上げると、直線は前を行く
アンモシエラをかわし、最後は
オーサムリザルトの追い上げをしのぎきった。勝ちタイムは2分15秒2。
昨年のマリーンCも含め、重賞3勝目。2走前のクイーン賞では
オーサムリザルトの3着に敗れていた。今回は断然の1番人気でデビュー以来8連勝中のラ
イバルに雪辱を果たした。松山弘平騎手は本レース初勝利。
2着は1番人気でJRAの
オーサムリザルト(武豊騎手)、3着は3番人気でJRAの
アンモシエラ(横山武史騎手)が入った。
松山弘平騎手(
テンカジョウ=1着)「最後は迫られたんですけど、しっかり押し切ってくれて強かったなと思います。きょうは長距離輸送もありましたけれども、馬は元気でしたし、プラス体重で、状態としてはすごい良かったんじゃないかと思いました。大外枠といい枠を引けてましたので、とにかく前半は馬のリズムを整えながら、あとは他馬の動きを見ながら運ぶことができました。すごいい形だったなと思います。4コーナー回るときは少し抜け出しそうだったので大丈夫かなと思ったんですけど、やっぱり強い馬ですので最後は迫ってこられて、それでもしのいでくれて
テンカジョウが強かったなと思いました。川崎という小回りコースも経験してこなしてくれたので、これからまだまだ伸びしろがあるなと、非常に楽しみだなと思います」
岡田稲男調教師(
テンカジョウ=1着)「小回りコースなので、早めに仕掛けていく作戦でしたが、長く脚を使ってくれて、克服できたのは良かった。プラス6キロは成長分でしたし、ここにきてまた成長している。馬の状態を見てからにはなるけど、JBCレディスクラシックを目標に、ブリーダーズゴールドCなども視野に、この馬に合うレースを選んでいきたい。まだ成長してくれると思います」