平安S2025に出走予定のブライアンセンス(今年4月撮影、ユーザー提供:こむぎさん)
マーチSを制したブライアンセンス(牡5、美浦・斎藤誠厩舎)が、平安ステークス(4歳上・GIII・ダ1900m)で重賞連勝を狙う。
ブライアンセンスは父ホッコータルマエ、母ヒラボクビジン、母の父ブライアンズタイムの血統。父はGIとJpnIを10勝した歴史的名馬。母はJRAで4勝。半兄のエンデュミオンは平地で4勝、障害で2勝の現役馬。そして叔父のインカンテーションは14年のみやこS、15年の平安Sなど重賞6勝を挙げている。
ここまで14戦6勝。オープン昇級後はワンパンチ足りないレースが続いていたが、明けて5歳となって覚醒した。休み明けだった前々走のアルデバランは先団直後から脚を伸ばし、粘るモンブランミノルをアタマ差でかわしてオープン初勝利。さらに1年ぶりの重賞挑戦となった前走のマーチSも鮮やかに差し切り、初タイトル獲得となった。迎える今回、舞台は前々走を勝った時と同じ京都ダ1900m。ならば大いにチャンスありといえる。
ただ、やや不穏なデータも。過去のマーチS覇者の次走成績は【4-3-4-19】の勝率13%。勝ったのは98年のワイルドブラスター、99年のタヤスケーポイント、04年のアンドゥオール、09年のエスポワールシチーの4頭で、10年以降は14連敗中なのだ。ブライアンセンスは16年ぶり5頭目となるマーチSからの重賞連勝を果たし、砂の頂上決戦に名乗りを上げることができるか。いずれにしても今後を占う一戦となることは間違いない。