03年の日本ダービーを制したネオユニヴァース(撮影:下野雄規)
日本ダービー当日の6月1日は気象記念日だ。1875年6月1日、東京の地理寮構内にてイギリス人のジョイネルによって「東京気象台」としての地震観測がスタート。これを記念して制定されたという。そこで
グレード制が導入された84年以降に限定し、日本ダービーの天候に関するデータをまとめたい。
最初に取り上げたいのは1番人気の成績だ。晴の29回では【9-8-3-9】の勝率31%、複勝率69%。3連複の軸としては悪くないが、取りこぼすシーンが目立つ。一方、曇〜雨の12回では【10-0-1-1】の勝率83%、複勝率92%だから凄い。重だった01年のジャングルポケット、不良だった11年の
オルフェーヴルなど、1番人気馬が道悪を克服して勝利したシーンを覚えているファンは多いだろう。
また、6月1日に行われた4回の日本ダービーでは、97年にサニーブライアン、03年にネオユニヴァース、08年にディープスカイ、14年に
ワンアンドオンリーが制している。このうち、曇〜雨だったのは03年のみで、やはり1番人気のネオユニヴァースが勝利している。
今年の日本ダービーが晴か曇か、はたまた雨かは神のみぞ知るところ。いずれにしても天候にも注目してレースを楽しんでほしい。