◆第86回オークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)
牝馬クラシック第2弾、第86回オークス・G1(25日、東京)の枠順が22日、決定した。考察担当の坂本達洋記者は、国枝調教師の金言から
アルマヴェローチェをピックアップ。馬券は23日18時30分からネットで発売される。
フ
ローラSで“オークス切符”をつかんだ
カムニャックを手始めに、フラワーCを勝った
レーゼドラマなど最初は新興勢力に注目してきたが、週末が近づくにつれて方向性が整理されてきた。データ編で紹介したように、やはりオークスは桜花賞組が実績的に有利。10年の
アパパネ、18年の
アーモンドアイでオークス2勝など数々の名牝を手がけてきた国枝調教師に教えを乞うと、「3歳牝馬は早い時期から格付けができているというのがあるから、よほどのことがないと逆転は無理だよ」と金言を授かった。
そこから浮かび上がる「キーポイント」は、早い時期から結果を出せている「能力の絶対値」だ。順調に早い時期から勝ち上がり、2歳時から重賞などで実績を残している馬は、そもそも素質の高さでリードしているというわけだ。国枝師は「今はいい馬をなるべく早く連れてくる、という流れができているからね」とも語る。同厩舎で昨年2着の
ステレンボッシュは、阪神JFで2着に好走して、続く桜花賞でG1初制覇を飾ったことからも説得力がある。
今年のメンバーでは、8月の札幌で新馬勝ちして阪神JFを勝った
アルマヴェローチェが最右翼か。桜花賞も2着に好走しており、実力上位は疑いようがない。桜花賞馬
エンブロイダリーや、デビュー2連勝でアルテミスSを勝った
ブラウンラチェットも忘れてはならず、実績馬を重視して明日は最終結論を導く。(坂本 達洋)