今週の日曜日は、東京競馬場で日本ダービー(GI・芝2400m)が行われます。
過去10年の日本ダービーでは、前走4角3番手以下の馬が8勝2着10回3着9回と活躍しています。特に前走4角7番手以下の馬が6勝2着2回3着5回となっていますので、前走の道中でしっかりと脚を溜めるような競馬をした馬に良績が集まっています。
過去10年の日本ダービーはすべて東京芝2400mで開催されています。距離が長いことに加えて最後には長い直線が待ち受けていますので、道中で脚を溜めて直線に向けるタイプがいいのでしょう。
また、前走で前々からの競馬をしているような馬や勝負所から上がっていくような形になった馬は、前進気勢が強くなりすぎるために、日本ダービーでは苦戦する傾向にあるのではないでしょうか。
今年の日本ダービーでも前走で脚を溜めて運んでいる競馬を経験している馬には注目したいところです。
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ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走4角2番手以内(ただし、ディープインパクト産駒は除く)
[0-0-0-21]複勝率0%
該当馬:クロワデュノール、ショウヘイ、ホウオウアートマン、ファウストラーゼン
(過去の該当馬:18年ブラストワンピース2番人気5着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるクロワデュノールが該当しました。
過去10年の日本ダービーで、前走4角2番手以内の馬は26頭が出走し1勝3着1回。複勝率7.7%、複勝回収率51%と厳しい結果になっています。馬券に絡んだのは22年アスクビクターモアと19年ロジャーバローズ。
この2頭はどちらも父がディープインパクトでした。ディープインパクト産駒は過去10年の日本ダービーで5勝しており、日本ダービーへの適性が非常に高いことから好走したと考えられます。
しかし、前走4角2番手以内で父がディープインパクトではなかった馬については、1頭も好走した例がありません。やはり、前走で積極的な競馬をしすぎている馬は割り引いて考える必要がありそうです。
該当馬に挙げたクロワデュノールの前走4角は2番手。3コーナー手前でごちゃついて動かざるを得ない形になったとはいえ、ダービー制覇へ暗雲が立ち込める競馬になってしまったのは事実です。
競走馬は前走で経験を覚えていると言われていますし、前回の皐月賞で早めに動き出す競馬を経験したことがマイナスになる可能性は否定できません。前走は比較的直線の短い中山だったことで2着に粘っていますが、今回は長い直線が待ち受ける東京が舞台。早めに抜け出したとしても、最後の最後に苦しくなって他馬に先を越されるシーンも十分に考えられます。
これまでの戦績から人気になるのは当然ではありますが、今回は前走での経験がアダとなり本来の力を出し切れないことも想定したいところです。人気で配当妙味も感じられないですし、多少なりとも本馬の評価を割り引いて考えることも必要なのではないでしょうか。
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