宝塚記念2025に出走予定のメイショウタバル(24年4月撮影、ユーザー提供:はあちゃまさん)
「メイ
ショウ軍団」12年ぶりのJRA平地GI制覇なるか。重賞2勝を挙げる
メイショウタバル(牡4、栗東・石橋守厩舎)が、宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)で初の
ビッグタイトル獲得を狙う。
メイショウタバルは父
ゴールドシップ、母メイショウツバクロ、母の父フレンチデピュティの血統。母は石橋守調教師が騎手時代に最後の勝利を挙げた馬。伯父の
メイショウカンパクは12年の京都大賞典を制している。
ここまで10戦4勝。3歳時の毎日杯を6馬身差で圧勝し、クラシックの有力候補に名乗りを上げた。しかし、皐月賞は抑えが利かずにハイペースの大逃げとなって17着に大敗。さらに日本ダービーは左後挫跖で出走取消と、春は不完全燃焼に終わった。秋を迎えて神戸新聞杯で2つ目のタイトルを手にしたものの、菊花賞は16着。年が明けて日経新春杯でも11着に沈んだが、武豊騎手と初コンビを組んだ首G1・ドバイターフでは5着に健闘し、一線級相手でも通用することを示している。今回は2200mへの距離延長がカギだが、要は道中のリズム一つ。その点、武豊騎手が続けて騎乗できるのは大きなプラスだ。
松本好雄オーナーの所有馬が中心となる冠名「メイ
ショウ」の馬は、これまでにJRAの平地GIを9勝している。障害では
メイショウダッサイが21年に中山グランドジャンプを制覇。Jpn1は
メイショウハリオが今年の川崎記念など4勝を挙げているが、JRAの平地GI制覇となると13年のエリザベス女王杯の
メイショウマンボが最後だ。「メイ
ショウ」に初のGIタイトルを届けたメイショウドトウの宝塚記念制覇から24年、地元・阪神でオーナーが久々の歓喜に酔いしれるシーンを期待したい。