「函館スプリントS・G3」(14日、函館)
開幕週のインにこだわった戸崎圭騎乗の
カピリナが最後に鼻差とらえた。一緒に抜け出した
ジューンブレアとの競り合いを制し、1分6秒6のコースレコードで重賞初勝利。シルクロードS4着、愛知杯3着とオープン昇級後は善戦止まりだった悔しさを晴らし、鞍上は「勝っているか分からなくて、写真判定も長かった。ホッとしています」と充実の汗を拭った。
ややつまずき気味に出るも、二の脚を使って中団より前めの内へ。前半3F32秒5のハイペースとなったが、先行集団を壁にして脚をためた。「今回は距離短縮になりますし、ポジションは取りたいと思っていました。条件的にはいいと思っていました。(所属する)田島厩舎で重賞を勝ててうれしく思う」。大井から中央への転籍を勧めてくれたトレーナーへの恩返しがかない、感慨深げだった。
田島師も「初めての圭太との重賞勝利。うれしいですね」と喜びはひとしおだ。今後見据える大目標は、もちろんスプリンターズS(9月28日・中山)。「賞金を加算できたので秋には余裕を持って行けると思う。ただ、サマーシリーズもあるので、そのあたりをオーナーと話すことになると思います」。函館で輝いた快速娘が、ス
プリント界の大舞台へ歩みを進める。